StartupWeekendというイベント
こんにちは。
12月に入って1週間ほどがたち、ハノイも急に冷え込みました。
普段は上着を着ていないと寒いし、バイクに乗るときはマフラーと手袋をしないと死にそうになります。
そんなハノイで、数日前にStartupWeekendというイベントが開催されました。
今日はそのイベントの様子、発表したプレゼンの内容、そして僕が伝えたいことについてまとめます!
結構長くなっちゃったので、最後の伝えたいことだけでも読んでもらえると嬉しいです。
このイベントは、金曜日の夜から日曜日の夜までの3日間に渡って開催されます。
あまり知らない人も多いと思いますので、簡単に説明します。
1、見ず知らずのスタートアップをやりたい人や興味ある人が集まる
2、それぞれの持つアイデアを発表する
3、良いアイデアに投票する
4、残ったアイデアごとに自由にチームを作る
ーここまでが1日目ー
5、チームごとにアイデアを形にしたスタートアップ案を作成
ー3日目の夜まで各自で作成ー
6、各チームでスタートアップ案を発表
7、審査員が審査して1〜3位が決定
8、終わり
それだけのイベントです。
元々はアメリカ発祥のイベントで、世界中で開かれています。
実際にこのイベントから立ち上がった企業もあるらしい。
詳しくは以下のリンクをクリック!
イベントの始まり。
というわけで、このイベントにTwitterで知り合ったベトナム在住の大学の先輩に誘われたので、せっかくだから参加することにしました。
すでに僕はスタートアップをしてるので、参加するか迷ったんですが、良い刺激になるかなと考えたわけです。
当日の昼までは、そんな感じの考えで適当に誰かのアイデアを手伝ってあげようかなとか思ってました。
でも、昼過ぎにちょっと気が変わって、「やっぱり人のアイデアを手伝うなんてつまらんな」と思いはじめました。
そして、普段から持っていた熱い想いを発表することにしました。
それが、
「日本の若者を地球人にしたい」
ということです。
これは、僕が普段海外に住んでいて日々感じている「日本の学生は世界を知らなすぎる問題」に起因します。
世界を知らないまま、大学を選び、就職する。
日本が経済大国だった今まではそれでよかったのかもしれません。
でも、これからはそれではダメですよ。
それでは、その若者が個人として生きていけないのはもちろん、日本が終わってしまいます。
これからの時代で最も必要とされるスキルは地球人的感覚です。
これはグローバル思考の一歩先。
日本人もベトナム人も、アメリカ人も同じ地球に住んでる地球人ってことです。
これはかつて土佐人と薩摩人が、同じ日本に住んでる日本人だという感覚に変わっていったのと同じようだと、僕は考えています。
つまり、国籍の違いなんて出身県の違い程度のものになるのです!
ちなみに昼からこれをスタートアップのアイデアにしようと考えた僕は、どうやって日本の若者を地球人にするのかというアイデアは全くありませんでした。
発表の時も正直にそのことをネタバラシして、爆笑されました。
しかし、この熱い想いと勢いでなんとか選ばれたアイデアに残り、チームも無事に作ることができたのでした!
日本の若者を地球人にするアイデア
それでは、日本の若者を地球人にするアイデアを公開していきます。
プレゼン資料と説明を順番に流します。
ちなみにプレゼンのデザインはかなり適当でシンプルなことはお許しください。
時間がなかったんです。。。

まずは表紙。
この表紙でまずヒョウシ抜けですよね。。(ここ笑うところです)
独特のイラスト。
知ってる人は知っている、イラスト屋のイラストです。
僕はこれをプレゼンに使うのはクソダサいから嫌なんですが、相方がそのダサさに魅力を感じてしまい、使いたいと言いはるので使うことになりました。
今後もいくつかこの独特なイラストが出てきますが、生暖かい目で見てやってください。
”Eathlings”とは「地球人」という意味です。
そのままサービス名にしときました。(考えるのがめんどかった)
それではスライドの始まり〜。

まずはチーム紹介。(ブログ用に一応名前は伏せてます)
話が盛り上がってからチーム紹介すると、流れが最悪なので、先にしときました。
スライドを作ってたら、ちょっとボケたくなったのでボケてます。
我ながら、秀逸なセンスをしていると思います。
実際のプレゼンでは時間がなかったから、超簡単に飛ばしちゃったんだけどね。

まずは僕たちのビジョンを説明。
ここで、勘の良い人は僕たちのサービスのターゲットとどんなことをするのかは、ちょっとわかったんじゃないでしょうか?
「チッ、勘の良いガキは嫌いだよ。」
次行きましょう。

ビジョンを説明した後には現状を紹介します。
現状は、僕たちの目指している世界にはまだまだ遠いよ〜って思い知らせるんですね。
ビジョンで上げておいて、現状でズドーンって落とすわけです。
3番目は特に日本の高校生の現状になります。
大学進学という人生の中でもかなり大きな選択を、世界や社会を知らずに、やりたいこともはっきりしないまま決めてしまうということが狂ってますよね。
本来、大学って自分がしたいことを達成するために行く場所ですから、これはよくないですよね。

現状のあとは、さらに現状にリアリティを出すために自分のリアルな失敗体験を話します。
僕は今の大学と学部を選んだことをもちろん後悔はしていませんが、今思えば他の選択肢も色々あったとは感じますね。
大学に入ってから、何度かバックパッカーとかで東南アジアを中心に海外を回ったことはあったんですが、僕の考えは日本人から変わりませんでした。
結局、一生日本で暮らしたいし、日本の財閥系や大企業にいれば一生安泰やと思ってました。
愚かですね、はい。
やっぱりいくら海外旅行しても、現地の人々とリアルに関わったり、生活してみないとわからないことはいっぱいあるんですよね。

そうです、ちょうど去年の夏頃ですね。
日本を飛び立ち、ハノイに住んで働き始めたのです。
あの頃は、まさかもう一年ハノイに住んで、さらに新規事業を立ち上げることになるなんて想像もしてなかったですよ。
そうして、ハノイに住んで、ベトナム人と一緒に暮らしていく中で、僕の感覚は日本人から地球人になっていったわけです。
今、僕はまじで世界のために生きたいし、世界で仕事をしていきたいです。
日本だけで生きていくなんて、僕には我慢できません!

でも、それは遅かったんですよね。
もちろん僕の人生にとってはそれでよかったとは思うんですが、やはり大学という選択をする前にこそ、世界を知って欲しいのです。
そうすることで、より世界は広がるから。

だから、ターゲットは高校生なわけです。
このイラスト屋のイラストが、またなんとも言えませんね。
でも、今の高校生が世界に飛び出すには問題がいくつかあります。

まず、現時点では高校生が世界に飛び出す方法は限られています。
ほとんどが海外留学でしょう。
それも短期の。
最近では、高校生で世界一周してる子もいるみたいですけど。
インターンシップなんかは、まず聞かないですよね。
つまり、世界に飛び出してもなかなか現地のリアルを知れないんですよね。
(僕は留学だけでは、現地の全てを知れないと思っています。やはり、その現地で働きお金を稼ぐことが大事です。)

これは仕方ないですよね。
高校生が自分でお金を稼いで海外に飛び出すって難しいですよね。
まあ、部活してないバイト三昧ならいけるでしょうけどね。
それでも基本的に海外で住もうと思ったら、親の金を使うしかないでしょう。
だから、まずハードルが高いのです。

そもそもですよね。
高校を休学するっていう選択肢がイメージできないですよね。
僕も高校の頃は留年こそあれ、休学なんて想像できませんでした。
大学生ですら、休学がイメージできない人も多いのも事実なんですけどね。

そこで、僕たちのサービスが出てくるわけです。
イラストはスルーしていきましょう。
そして、ついにサービスの概要です。

はい、書いてある通りです。
一年間、高校生がハノイで店長をするのです!
めっちゃオモロイでしょ。
飲食店の店長って、ビジネスにおける重要なことがめっちゃ学べると思います。
これができたら、高校生の世界が変わりますよ!
ちなみに、このメディアサイトで発信するところがまたポイントなのです。
サービスの特徴をざっと紹介します。

やはり、現地人と一緒に働くという経験がかけがいのないものです。
地球人への近道です。
現地のリアルを知れるのです。

参加費などは全て無料です。
つまり、高校生は一切お金を払わなくていいのです。
でもそれは当然です。
だって、彼らはメディアサイトに記事を書くからです。
彼らの記事は価値があるので、お金になります。
その費用から、このプログラムにかかる費用は十分に抽出できます。
いい記事を書いてPV数を稼げばボーナスだってあげちゃいますよ。

そして、これが実現すれば高校生が海外で店長というパワーワードは日本でバズるでしょう。
メディアなども取り上げること間違いないです。
彼らの記事も人気が出るでしょう。
そして、多くの高校生が衝撃を受けるはずです。
高校を休学して海外に挑戦できるということに。
そうすれば、休学して海外にいきたいと思う高校生は増えて、休学する高校生向けのプログラムもどんどん増えるでしょう。
そして、高校生が大学を選ぶ前に休学することが普通になるのです!
ここで、サービスについてより分かりやすいように、簡単にサービスのLPもデザインしたのでちょっと見てみてくださいね。
高校生が見ることを想定して作ってます。(PC版のみ)

こっからは、ビジネスの固い部分の話になっていきます。
この事業のメインの収益は実はメディアサイトです。
学生が毎日書く記事から収益を生み出すのです。
一人飛び立たせるだけで、年間で360記事もたまります。
これが5人飛び立たせれば年間で1800記事です。
すぐに立派なメディアサイトになるでしょう。
それも現地のリアルな情報が詰まったメディアサイトです。
イメージができるようにこのメディアサイトもデザインしてみました。
こんな感じです。
こっちのメディアサイトは随所にボケを散りばめています。
しかし、プレゼンの時は時間がなくて、全然そのボケを見せられなかったことが残念です。

収益表です。
これは僕が作ったんじゃないので、あんまり知りません。
とりあえず、三年間で5000万円くらいの利益が出る見込みです。
マンパワーが必須の事業だから、ビッグビジネスになりにくいのは仕方ないですよね。

はい、実際に中高生に聞きました。
僕やメンバーの弟が中高生だったので、彼らの協力を元にアンケートができたのです。
これ、結構驚きの結果ですよね。
なんと33%もの学生が休学してもいいと思ってたんですよ。
僕が高校の頃は高校休学なんて、まじで想像もできなかったけどね。
まあ、実際に休学するとなると、更に超高いハードルが待ってるでしょうけどね。

飲食店の店長を高校生にやらせるんだから、飲食店のオーナー側の協力が必須ですよね。
そこで、僕たちはここにターゲットを絞ったのです。
実は、ハノイにはこんな感じのお金と興味はあるけど、時間とノウハウがない人って結構いるんですよ。

彼らにとって、これに協力することは実はかなりメリットがあります。
まず、ほとんど管理しなくても飲食店のオーナーになれます。
飲食店の経営は高校生に任せると言っても、サービスとして万全のサポート体制はするので、下手に知識のない自分だけで頑張るよりも経営がうまくいくと思います。
何より、高校生店長という話題性がいいですよね。

更にこのサービスを使いたいか、というアンケートもしたら、なんと3割の学生は使いたいと答えたんですよ。
つまり、サービスを開始すれば、十分ユーザーは確保できそうだということです。
僕たちのハノイと日本の人脈を使えば、このサービスは成功できる可能性が超高いのです!!
ビザの問題とか、店長引き継ぎの問題とかもあるでしょうが、それは僕たちで対応策は考えています。(長くなるので割愛)
絶対審査員に質問されると思って、準備して身構えていたのに、質問されなくて拍子抜けでした。
そして、最後に衝撃の締めくくりです。

スタートアップイベントで、投資を募るのではなく、事業を作って即売却しようと企んだのです!!
(ここで売るのは、僕たちのアイデアと人脈、現地の知識です。)
だって、僕は他のスタートアップやってるから、この事業やってる時間がないんだもの。
それなら、嘘っぱちで投資や協力してくださいとか言うよりも、こっちの方が面白いでしょ?
売れなかったけどね。
いやあ、まじで売ったろうと思って頑張ってたんですけどね。
ただ、このプレゼンの内容と僕の熱い発表に対して、審査員特別賞をゲットすることはできました。
審査員の講評は、「ビジョンに共感できるし面白いけど、ビジネスとして実現が難しいと思う」でした。
これは正直、スタートアップとしては最高の評価ですよ。
ほとんどの人間は、無理だと思うことを成功させるのがスタートアップですからね。
今、僕が伝えたいこと
と、まあそんな感じでした。
めちゃ長くなりました。
結局、僕が今伝えたいことは
「高校生よ世界に飛び出せ!!」
ってことです。
特に、ハノイにおいで。
高校生でハノイに飛び出してきたい人がいたら、僕に連絡してきてください。
はじめは、春休みや夏休みの期間だけでもいいです。
1〜2週間だけでもいいです。
僕が、こっちで面白いことをできる環境は整えてあげます。
インターンでも何でもできます。
ほんまに高校生店長でも多分できます。(知り合いがまじで興味持ってるので)
そして、僕はとりあえず弟をハノイに呼ぶことにしました。
弟にハノイでおもろいことができる高校生第一号になってもらいます。
ちなみにイベント自体は、まあまあでした。
特に楽しいわけでもなかったです。
ただ、ピッチ(プレゼン)の練習ができた点、そして僕のピッチを聞いて興味を持ってくれた聴衆の方が、他のガチ投資家が集まるイベントに招待してくれた点ではよかったですね。
日本のそこら中でやってるみたいなので、気になる人は参加してみたらいいと思います。
んじゃ、今日はこの辺で。
高校生からの連絡を待ってます!
(問い合わせからお願いします!)
またね〜